梅雨時期の建築~鉄筋~
ラボレンジャーレッドこと、設計の '' K '' です。
梅雨時期の建築についての第一弾!
梅雨の鉄筋についてお話いたします。
鉄と雨で真っ先に思い浮かぶのが、
おそらく「錆」だと思います。
錆は多くの場合、マイナスなイメージですが、
今回のケースでは、ほとんど影響はありません。
それは、コンクリートがアルカリ性だからです!
コンクリートに覆われた鉄筋はほとんど酸化しません。
そのため、錆はほとんど進行しないのです。
むしろ、表面にある微量の錆は、
コンクリートとの付着を高めるとされています。
しかし、錆の有無よりも重要なのが
「かぶり厚さ」の規定です。
かぶり厚さとは下の写真の距離のことです。
つまりはコンクリートの厚さをあらわします。
雨が降って錆びてもその進行はわずかですが、
かぶり厚さが不足していると錆びの進行が速くなります。
そのため、雨に濡れることは全然平気ですが、
かぶり厚さが足りないのは非常によくない状態です。
鉄筋の錆で心配になられるかとは思いますが、
そこはご安心して頂ければ幸いです。
次回は梅雨とコンクリートについてお話いたします。